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ヴェローナ大聖堂のロランと「デュランダル」の刻銘
Roland (left) and his best friend Oliver stand in tomb effigies at the entrance to the cathedral at Verona. They date to the 12th century, as does the Chanson de Roland. [sic.]— Mary Ellen Snodgrass, Who's Who in the Middle Ages, p. 206
ヴェローナ大聖堂の外壁のレリーフ像
―左が剣を持ったオルランドー(ロラン)(剣にはドゥリンダルダと刻銘されているがデュランダルのこと)。 もう一人の棘の鉄塊が繋鎖した棒を持っている人物はオリヴィエーロ(オリヴィエ)と伝わる。
(イラスト:Mary Ellen Snodgrass 著、
「Who's Who in the Middle Ages」より。
使用許可済/パブリックドメイン資料)

details of the inscription DV RIN DAR DA
部分(拡大図)"DV RIN DAR DA" の―刻銘がはっきり見える。

ヴェローナ大聖堂* の前入口の両脇の(短い柱廊のような)壁をみると、あたかも歩哨を務めるかのようにオルランドー(ロラン)とオリヴィエーロ(オリヴィエ)の彫刻がある。剣には、「ドゥリンダルダ」(デュランダルのイタリア名)の文字が刻まれている。

 このことは、岩波文庫の『ロランの歌』でも、訳者の有永 弘人がデュランダルについての巻末註で、:
ヴェローナ本寺(聖堂)の外側に刻まれた石像のロラン像(12世紀半)が、 盾と共に捧げ持つ剣には DV RIN DAR DA の字が彫りつけてあるが、 この文字は像より後代のもの」
(−926行の注釈)
とあるわけで、つまり彫刻本体は作品(少なくとも現存するオックスフォード写本)に近い年代のものだが、字は後から添え書きされたものということらしい。−ということは、もしかするとロランとオリヴィエとは特定できないのではないかという気もするが。。。

【付記】
  • Literature in the Visual Arts in Medieval Europe Rutgers 大学院課程関連のページで、ヴェローナ聖堂のロランの近影があり、ちゃんと刻銘も読み取れます。他にも中世のロラン像が豊富なので一軒の勝ちあり。
  • ディートリンデ・ムンツエェル=エヴェルリンクさんのロランのHPにおいてヴェローナ聖堂の彫刻のデジカメ画像は現在はオフラインのようです。

  • 尚、左のイラストのが載っていた中世(5〜15世紀に絞っている)の人名辞典:
    Mary Ellen Snodgrass (著)
    "Who's Who in the Middle Ages"
    (2000 年 Mcfarland & Co Inc Pub 社 312 ページ)
    は厚手の本なので高価ですが、紀伊國屋書店 〔¥8,741(税込) +手数料:¥1,749 Amazon.co.jp 〔¥ 9,473〕 でお買い求めになれます。また、著者ご本人のウェブサイトがwww.aphra.net/にあります。
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